孤発性片麻痺性片頭痛(SHM)は家族歴もなくさらに診断が難しい。
SHMはTIAなどとしっかり鑑別する必要がある。
また、身体表現性障害などとの
鑑別も重要となってくる。
もともとうつを有しており、脳底型症状の
一過性意識障害など呈してくるような症例では
症状が極めて複雑で、診断に
苦慮する症例も多い。
いわゆる詐病様症状と
誤解されることも多い。
また、心身医療的問題や社会的問題
を抱えていることも多い。
何年も診断がつかず、
いろいろな専門医を渡り歩く
こともあるようだ。
さらにややこしいことには、
診断基準では麻痺は
可逆性となっているが、
実際には一部麻痺が残存することも
あり、どのように診断をつけるか
難しいところだろう。
多くの医師は扱いにくいと
感じる領域かもしれない。
SHMの可能性はないか?
という目で積極的にみていかないと
なかなか診断しにくい。
また、典型的な症状ではなく、
軽度の症例などでは患者さん
自身も忘れてしまうことも
あるかもしれない。