お知らせ

●頭痛に伴って手足の麻痺を繰り返す片麻痺性片頭痛について経験が豊富です.大阪難波の富永病院の私の外来にご相談ください.

●富永病院 頭痛センターでは,幅広い頭痛疾患に入院を含めて対応しております.ぜひ,お気軽にご来院ください.

2013年6月25日火曜日

Headache Master Class

今年も先日Headache Master Classが
Regent's Parkに隣接する
The Royal College of Physicians
で開催された。

内容が濃く、実に有意義な一日であった。





blurred vision

blurred visionは片頭痛に伴う頻度の高い視覚症状だが、

皮質由来の視覚前兆ではない。

http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/22116942


ところで
imbalance/dizziness(feeling of light-headedness)
dysphoria
prodrome

もnot auraである。

true vertigo(rotation, illusory sensations) はauraである。

2013年6月11日火曜日

頭痛外来で

「百聞は一見にしかず」

留学先の頭痛外来に参加していると、

外来中に発作を起こす人がいる。

SUNCT発作や

片麻痺性片頭痛の前兆としての

片麻痺や意識レベルの低下など

稀な頭痛の発作を

目の当たりにする機会がある。

このような経験は文献を100回

読むよりも、1回自分の目で

見る方が実感として理解できる。

2013年6月8日土曜日

朝から頭痛

朝から頭痛。

原因は、寝すぎ。

今日は寝坊したのだ。

寝すぎた日は、必ず頭痛がする。

いつもの片頭痛だ。

片頭痛は、片側でズキズキとした拍動性

というイメージがあるが、必ずしもそうでなく

両側性で締め付けるような圧迫痛であることもあるし

必ずしもひどい頭痛ではなく、軽度のこともある。

また、キラキラとした前兆が見えることもあるが

むしろそういった前兆のないケースの方が多い。

*いつもと違う頭痛、経験したことのない頭痛は注意



Sleeping excess(過眠)は、Lack of sleep(睡眠不足)と

ともに代表的な片頭痛誘因の1つである。

少し様子をみていたが、良くなる気配が

ないので、早速ロキソニンとナウゼリンを

服用した。

こうやって書いているうちに、痛みのedgeが

とれてきた。

昨年(2012/10/25)も書いたが、

僕にとってはトリプタンよりも

このロキソニン、ナウゼリンの組み合わせが

一番あっている。

ロキソニンだけでは効かない。

吐き気がある訳は無いが、ナウゼリン

を組み合わせると良くきく。

そうこうしているうちに9割ほど痛み

消失。だいぶ楽になってきた。

僕は、鎮痛薬を気軽に飲んでいるが、

服用回数には注意している。

月に10回、週に2回は超えないように

している。鎮痛薬の飲み過ぎは

薬物乱用頭痛に移行するからだ。

月に2回以上片頭痛があるなら

予防薬を飲んでもよいが、

僕の場合は、頭痛回数もそれほど

多くなく、頭痛の誘因(severe exacerbation trigger)は

寝すぎや疲れ、アルコールや長時間のフライトなど

いつもきまっていて、ある程度コントロール可能である。

また、ロキソニンとナウゼリンで良好にコントロールでき

ているので予防療法(Prophylactic treatment)

はせずに、頓挫療法(abortive treatment)のみで対応している。

そうして今、頭痛は消失した。

今日も、一日元気に過ごせそうだ。


2013年6月6日木曜日

頭痛のリアルタイム検索

 
Yahoo等のリアルタイム検索で「頭痛」と入力すると、
ツイッターやフェイスブックで頭痛についての書き込みが
リアルタイムで更新されるのだが、
じっと見ていると数秒に1回、誰かが頭痛について記載している。
 
いかに多くの人が頭痛を経験しているかが、リアルタイムで把握できる。
頭痛についての書き込み数には日内変動があるが、他の腰痛や腹痛
についても同じような日内変動がある。
また、食事や勉強といった一般的なキーワードを入れても
日内変動があるため、特定の時間に頭痛が
多いかどうかはわからない。
 
じっと眺めていると、頭痛専門医として
いろいろと考えさせられる。
 

2013年6月4日火曜日

頭痛とサングラス

良い季節になってきた。

公園には緑と花があふれ、街は人々でにぎわっている。

空は抜けるように青く透き通っていて、
吹き抜ける風はさわやかだ。

上空を縦横に飛行機が雲を描きながら
流れて行く。

夜はいつまでも明るく、9時を過ぎても暗くならない。
ヨーロッパの夏は本当に素晴らしい。

このように良い季節だが、その澄んだ大気ゆえに
陽射がまぶしく、何もかもがキラキラしている。

とにかく、何もかもがまぶしいのだ。

イギリスに限った事ではないと思うが、
こちらの人は、小さな幼児から、おじいちゃん、おばあちゃん
に至るまで老若男女とわず、サングラスの着用率が
とても高い。

特に夏になってから、キラキラした街中ではかなりの着用率だ。

特に片頭痛持ちの人は、診察室の中でも
サングラスをかけたままの人もいる。

サングラスは、片頭痛の引き金となる光ストレスを
緩和する。

日本でも、まぶしいのが苦手な人は季節をとわず、
そうでない人も特に夏場は陽射がきつく、サングラスは
必須だと思う。

大きなレンズのタイプが良いと思うが、
フレームのしめつけ感などが不快な人は
軽くて付け心地の良いものを選ぶと良いだろう。

もっともっと、サングラス着用を積極的にしてみると
ずいぶん楽になると思う。

間中先生も勧めていますね。赤、茶色系がよいようです。
http://homepage2.nifty.com/uoh/hosp/01taisaku_mig.htm#片頭痛回避術