お知らせ

●頭痛に伴って手足の麻痺を繰り返す片麻痺性片頭痛について経験が豊富です.大阪難波の富永病院の私の外来にご相談ください.

●富永病院 頭痛センターでは,幅広い頭痛疾患に入院を含めて対応しております.ぜひ,お気軽にご来院ください.

2013年12月31日火曜日

師走の風景

ロンドン塔のお堀の中のスケートリンク。
いろいろな場所でスケートリンクがオープンしている。

寒さは昨年より少しましだと思う。



ロンドンの冬は日が短くてくらいがイベントが多いので、
楽しみ方もいろいろあると思う。

2013年12月28日土曜日

ポンド様

渡英前に
120円前半だったポンドが
現在170円前半となる。

おいおいっ!

ところで
今年は昨年にくらべて
天気がよくていい。

2013年12月20日金曜日

事故


なぜ、こうなってしまうのか。サウスロンドンでのバス事故。
BBCホームページより借用。



2013年12月11日水曜日

ロンドンというと霧のイメージだが、
そういつも霧がでているわけではない。

今日は霧が出ていてきれいだったので
思わず写真を撮った。


(*後日知ったのだが、
この日、霧のためヒースロー空港が
閉鎖され、スイスから帰国中の上司の先生が
ロンドンに一泊足止めされたとのこと。
お会いできなかったのが残念。)






2013年11月23日土曜日

頭痛番組情報

私の上司である兵庫医大の立花久大教授が
2週にわたって出演されますので、是非ご覧ください。

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【番組名】 『サンデー・ドクター』

【テーマ】 「慢性頭痛と命にかかわる危険な頭痛」

【放送局】 読売テレビ

【放送日時】 2013年11月24日(日)、12月1日(日)  あさ5時50分~6時00分

11月24日放送分
読売テレビ:http://www.ytv.co.jp/sunday_doctor/number/s1649207.html
動画(YouTube):http://www.youtube.com/watch?v=v4qrnYSRbpk

12月1日放送分
読売テレビ:http://www.ytv.co.jp/sunday_doctor/number/s1649208.html
動画(YouTube)http://www.youtube.com/watch?v=IZcXd7T0aA4




共通の悩み

片頭痛や群発頭痛などの一次性頭痛は、自覚症状のため
診断や治療の判定などには本人からの問診が一番重要となる。

頭痛ダイアリーは日々の頭痛の状態を記載する日誌で、これを
もとに診断や治療方針が決まってくる。

自分も一年ほどダイアリーを記載してみたことがあるので
よくわかるが、つい忘れるし、ちょっと面倒でもある。

原則その日につけるのが最善だが、記憶が鮮明な
2日ー3日ごとにまとめてつけてもいいかもしれない。
付けないよりは、ずっといいだろう。

日本で頭痛診療していた時に何度かダイアリーの重要性を
説明してもやはりダイアリーを記載してこないケースは
しばしばあった。

ロンドンにきて、頭痛外来に参加していると、やはり
同じである。

頭痛医が「ダイアリーを見せてください」というと
「忘れました」とか
「カレンダーには書いていたのですが・・・」とか
「ダイアリーは前回もらいませんでした」とか
「メールで送ったはずなんですが」とか
いろいろなことで頭痛ダイアリーが外来のときに
ない場合がある。

そんな時、医師は改めて頭痛ダイアリーの重要性を
説明する。

頭痛ダイアリーをいかにしてつけてもらうか、
頭を抱えるのはどうやら、どこでも同じようです。

(もし、これを頭痛外来通院中でこれを読んでいる
人がいたら、ぜひ次回再診時は頭痛ダイアリーを
持って行ってあげてください。)

参考:

日本頭痛学会HPからもダウンロードできます。
http://www.jhsnet.org/jhs_headachediary.htm

頭痛大学ホームページにもいろいろなツールがあります。
http://homepage2.nifty.com/uoh/#05tool

No diary, No Botox
http://daisukedanno.blogspot.com/2013/10/no-diary-no-botox.html



秋深まる

2012年の春に渡英して2回目の秋が深まってきた。
10月の終わりにサマータイムが終了し、
日本との時差は8時間から9時間となった。
日はぐっと短くなり、からっと晴れた日もだんだん
減っているように思う。

当初、慣れない環境でいろいろと苦労も多かったが、
日々生活をしていくと、一つ一つ思い出もでき
その土地に愛着がわいてくる。

留学生活も後半となり、少しそういった思いが
募ってくる。少しロンドンやイギリスを楽しみたいなあ
という気になってくる。

ただ、最近になって、また新たなプロジェクトが
始まったのでのんびりしている時間はなさそうである。

外来では、稀であるが極めて重要で
専門的な治療を要する頭痛疾患の方が
多くおられ頭痛医として本当に貴重な経験をする
機会をあたえて頂いたと感謝している。

例えば片麻痺性片頭痛症例では、外来で片麻痺発作がでる
場合もあり、その前兆と頭痛の臨床経過を目の当たり
にすることもある。そういったことは将来の
頭痛診療に必ず役立つと思っている。

また、そういった頭痛患者さんに症状について
さまざまな問診をする機会に恵まれたことは
本当に有意義だと感じている。

この留学生活で本当に頭痛の臨床はもちろん、人生経験
という意味でもいろんなことを学んでいる気がする。

だんだん寒くなり、長い夜にふとそんなことを
考えたりしている。

Charing Crosss駅近くで

テムズ川岸からBig BenとLondon Eyeを望む。
17世紀に地球が寒冷化したとき、ここで
スケートを楽しめたという。



Regent Streetもクリスマスの飾りつけが進む








Oxford Circusの交差点から東側のOxford Street



Piccadilly Circusのネオン広告とエロス像

2013年10月28日月曜日

「家族性片麻痺性片頭痛」基準について

診断基準では「第1度近親者または第2度近親者の少なくとも一人が
運動麻痺を含む片頭痛前兆を有する」となっている
(これはICHD-3ではなく、ICHD-IIの日本語版ですが)。



近親者であり、親等でないことに注意。

例えばオジ、オバは3親等ですが

第2度近親者ですので家族歴ありということになる。


近親者
NHS
http://www.geneticseducation.nhs.uk/genetics-glossary/234-second-degree-relative

FALCO
http://www.falco-genetics.com/brcastudy_end/main/q01/index.html

2013年10月27日日曜日

No diary, No Botox

No diary, No Botox

これはよく外来で、頭痛医が患者さんに言っている。

頭痛というのは、自覚症状のため

血液検査やCTで評価するわけにはいかない。

唯一の情報は、本人にしかわからない痛みである。

このため診断はもとより、治療効果を判定するにも

詳細な症状を把握する必要がある。

ところが、人間の記憶というのは曖昧なもので

その都度ダイアリーに記載していかないと

次の診察時に詳細は思い出せないことが

多い。少しましですとか、あまり良くないですくらい

ならなんとかなるが具体的な頭痛の日数などは

思い出せない。

特にBOTOXなどの高価な治療では

2クール後の頭痛の日数が1カ月に30%未満の

改善にとどまれば中止することになっている。

http://www.nice.org.uk/newsroom/pressreleases/BotulinumToxinTypeAForHeadachesAssociatedWithChronicMigraine.jsp

このような評価はかなり正確に判定を必要と

するため頭痛ダイアリーを記載しない

ケースではBotoxは行われない。

また、留学先の病院では、さまざまな種類の

頭痛ダイアリーがあり、治療内容によっては

非常に詳細な報告を求めている

ダイアリーも使われている。

2013年10月25日金曜日

子供の頭痛

親が頭痛持ちの場合、子供も頭痛があることが多い。

子供の頭痛は3-4才くらいから訴えだす。

車やバスに乗ったりすると、10分もしないうちから

頭が痛いと言い出したりする。痛い痛いと言っている割には

車を降りたら10分ほどで治っている。

子供の頭痛は比較的短時間で、訴えが強い割には

すぐに治ってケロッとしていることが多いのが特徴だ。

だから、学校の先生や親から仮病だと思われたりして

理解されないことが多い。

乗り物酔いを有していることも多い。

学校の先生や、親は子供が頭痛を訴えていたら

言葉通り痛がっているとわかってあげる必要がある。





lightheadedness

少しボーっとするような感じがあったり、ふらつくような感じがあったり、
ちょっと集中できないことがあったりする状態のことであるが、
片頭痛の症状の一つでもある。

(ただし、いつもと異なる症状、初めて経験する
ような頭痛、悪化していくような場合は病院で
検査する必要がある。)


*危険な頭痛についてはこちらをご覧ください。頭痛大学HPより
http://homepage2.nifty.com/uoh/zutsuu/000igakubu.htm#危険な頭痛の兆候(しるし)


今日、また頭痛があったのだが今日は少しきつく
このlightheadednessを伴っていた。

これまであまり意識したことがなかったが、頭痛があったときに
自分の症状を詳細に見つめるようにしているといろいろと
気がつく。今日の頭痛の誘因は寒さだ。

もうだいぶん寒くなってきているというのになぜかバスに
冷房がかかっており、その冷気が首筋にずっと
あたっていた。それから頭痛が起こった。
それが誘因らしい。

寒いんだから、冷房はつけないでくれと言いたい。

今まで、暑さは誘因であったが、
天気の変化や寒冷については誘因でなかった。
イギリスに来てから誘因が増え、頭痛が少し増えている。
今日はそのまま様子をみた。最近、週末の頭痛がおおい。
週末やリラックスからの解放も頭痛の誘因になるが
今のところこれまでそれを意識したことはないのだが。

自分の頭痛をよく知るためには頭痛ダイアリーが非常に
役に立つ。僕も頭痛を勉強して自分でわかっているつもりだったが、
留学前に1年ほど頭痛ダイアリーをつけてみて
自分でも気がつかなかった傾向がよくわかったものだ。
わかっているつもりでも、気が付いていないことを
あぶりだすために頭痛ダイアリーは是非お勧めだ。

*頭痛ダイアリー(日本頭痛学会HPより)
 http://www.jhsnet.org/jhs_headachediary.htm

頭痛と一口にいっても片頭痛だけではなく、非常に多くの
頭痛があり、コントロールの困難な難治性頭痛も多い。

ただ、僕自身はそのうちの代表的な頭痛の一つである
片頭痛があるということはうれしいことではないが、
いろいろと自分の症状を観察でき、ある意味ではいいことである。

片頭痛自体は別に珍しくもなく、多くの人が普通に
有している。通常は僕を含め比較的軽症でコントロール
は容易であるが、まれに難治性のケースがある。

頭痛専門医の中にも頭痛を有している人は多い。
僕のよく知った先生も、よく研究会で頭が痛いといいながら
トリプタンを服用されていた。

自分の頭痛に関しては、良い実験材料だと思っている。

*追記:結局翌日の午前中まで痛かった。
VRS moderate
NRS 5-6の頭痛であった



2013年10月21日月曜日

better

常に best を尽くすのは無理だ。

その日、その時、その瞬間に better をめざす。

その結果が長い目で見ると best になる。

と信じる。

2013年10月17日木曜日

マカレル

Smoked Macherel、つまりサバの燻製だが、
ロンドンではどのスーパーでも売っている。

イギリス人はパンにはさんだり、
パスタにのせたりするそうだが、
これが白いご飯に非常によく合う。

ちょうど脂がたっぷりのった干物のような
感じだ。たぶんイギリスに住んでいる日本人は
一度は白いご飯と一緒に食べてたことがあるのでは
ないかと思う。

焼いてもいいのかもしれないが、電子レンジで
20秒ほど加熱すればちょうどいい具合になる。

2013年10月16日水曜日

再会

先日、高校時代の同級生に再会した。
彼は学会で2日ほど来ていた。

あいにくの雨だったが、数時間ロンドン中心部を案内した。
卒業以来20年以上たっていたが、なんの違和感もなく
ついこの間まで一緒にいたかのような感じで不思議だった。
彼は夕刻の飛行機で帰国した。

2013年10月12日土曜日

頭痛

また、頭が痛い。片頭痛だ。
今日は変な時間に昼寝をしてしまったのが誘因だ。

僕の片頭痛の誘因は

ストレス、目の疲れ、アルコール、暑さ、
寝すぎ、疲れ、長時間のフライトなど。いつも一定のパターンだ。

片頭痛持ちの人は他に

月経、騒音、におい、空腹、特定の食品、
天気の変化、睡眠不足、運動、がんばりすぎ、
旅、ドライブ、リラックス(緊張からの解放時)、
脱水、のどの渇き、人ごみのなか

などが誘因になることが多い。

誘因がわかっていれば避ければいいのだが、
日々生活していく中で、そういつもうまくいくものでもない。

今月はまだ頭痛薬を飲んでいない。
だから堂々とロキソニンとナウゼリンを服用した。
僕はロキソニンとナウゼリンの組み合わせがベストだが
人によってそれぞれ、自分にあった頭痛頓挫薬(鎮痛薬)が
あるだろうから、トリプタン製剤(病院で処方)といわれる
片頭痛治療薬が合う人はそれを、痛くなったら早めに
服用すればよい。

薬を服用する罪悪感は持たなくてよい。

ただ一つ、服用する回数をしっかり把握しておくことだ。
1か月に10回を超えてはならない。
だいたい週に2回を超えないようにする。
月に10回を超えると薬物乱用頭痛になってしまい
頭痛は改善しなくなる。

だから、回数さえ注意すれば堂々と安心して服用すればよい。

もし、頭痛頓挫薬(鎮痛薬)の服用回数が増えてしまうとか、
服用しても効きにくいようなら、

頭痛予防薬を服用するのがよいだろう。
この頭痛予防薬は薬店では売っていないので
頭痛専門医のいる病院を受診して
アドバイスをうける必要があるだろう。
頭痛予防薬として使われている薬は
抗てんかん薬や、抗うつ薬なども多く
初めて処方されたひとは驚くだろう。

しかし予防薬は一生飲むものではない。
頭痛がやっかいな一定の期間服用して
落ち着いてくれば減量し中止できる。

副作用はないわけではないが、頭痛専門医も
やみくもに処方してるわけではなく、
長年の頭痛研究で得られた知見をもとに
副作用に注意しながら処方している。

たんに、抗てんかん薬や抗うつ薬を
のむのは嫌という先入観だけで治療選択肢を
捨ててしまうのはもったいないだろう。

頭痛は煩わしいが、適切に扱ってやれば
うまく付き合っていくことは可能だ。

現在、留学して頭痛を勉強しているが、改めて
頭痛学の広大さと、奥深さに驚いて感動しているところである。
広い視野で臨床頭痛学に接することができたことで
今後、この頭痛をさらにがんばっていこうという確信を得た
のは大きい。

頭痛が、それなりにうまくコントロールできていれば
いいが、もし困った頭痛に悩んでいるひとがいれば
ぜひ、本当に頭痛に詳しい先生に相談してみてほしい。

本当に頭痛をよく知っている先生なら、必ず納得いくまで
頭痛に向き合って対応しようとしてくれるであろう。

多くの頭痛はうまくコントロールできるが、まれになかなか
治りにくい頭痛、何年も続く頭痛もあるだろう。
そういった難治性頭痛でも、頭痛をよくわかっている先生なら
とことん向き合ってくれるだろう。そういった先生は頭痛を
よくわかっていることが多い。頭痛の臨床は日々進歩している。
だから、困った頭痛に悩まされている人も
希望を持っていいだろう。

そうこうしているうちに、僕の頭痛がやわらいできた。









2013年9月23日月曜日

頭痛医と万年筆

 今日は万年筆の日らしい。


 万年筆は1809年にイギリスで発明されたらしい。イギリスに来てから、
医師が万年筆を使ってカルテを記載しているのを比較的
よく目にするようになった。

 日本でも僕の知っている頭痛専門医の先生が何人か万年筆を
使っておられる。渡英前、僕は万年筆なんて古風なものには興味が
なかったが、こちらへ来て臨床現場でちょくちょく使われて
いるのをみて気になっていた。

 というわけで、1年以上前から僕も万年筆ユーザーとなった。
メリットとしては、筆圧が低くてもきっちり書け、ペン先がなめらかに
すべるので多くの字数を書く場合には 「圧倒的に楽」 である。

 頭痛は、特に問診がきわめて重要で、いかに問診を
正確に取るかということが診断の決め手になる。
その意味で、カルテ記載の量も多くなるので
万年筆は頭痛医のアイテムとして理に
かなっているのかもしれない。

 ただ、僕が渡英してから勤務する病院は電子カルテに
移行したとのことで帰国後には万年筆の出番は
あまりなさそうである。


*おまけ:最近、半沢直樹というドラマがはやっている
みたいだが、どんなドラマなんだろう?ちょっとだけ
気になっているが、イギリスにいると良くわからない。


 





2013年9月18日水曜日

余談

 昨年の初夏は1ポンドが120円前後だったが、
最近は160円に届きそうな勢いだ。

 一気に円安が進んだ時は気をもんだが、最近は
ほぼ “開き直り” の心境だ。

 しかしロンドンの家賃は高いなあ。

2013年9月13日金曜日

ロンドン三越

ピカデリーサーカスにある、ロンドン三越が閉店した。
34年間も営業してきたそうだ。日本からの観光客も多い場所で
いかれた事のある方も多くいると思う。

僕もこちらへ来て何度かお世話になった。
渡英当初、三越と、となりにあるジャパンセンターの存在は
大げさに言うと心のよりどころのような気もしたが、
今ではこちらの生活もすっかり落ち着き
閉店について、それほどの感慨はなかった。

ところで話は飛ぶが最近僕の料理の腕が
メキメキ上達中。料理はうまくなってくると楽しくなってくる。
いい気分転換になる。日本食料品店は私の住む郊外にも
ところどころ点在しており、日本で購入するよりも
割高にはなるがおおむね手に入る。

2013年9月3日火曜日

移動式遊園地 - Fun Fair



ロンドンの移動式遊園地

ロンドンには大きなテーマパークは少ないが
こういった移動式遊園地がしばしばやってくる。

広い公園にちょっとした遊具が幾つも出現する。

公園が広く、空気も澄んでいるので気持ちがよい。
小さな子どもたちはみんな結構楽しんでいる。