No diary, No Botox
これはよく外来で、頭痛医が患者さんに言っている。
頭痛というのは、自覚症状のため
血液検査やCTで評価するわけにはいかない。
唯一の情報は、本人にしかわからない痛みである。
このため診断はもとより、治療効果を判定するにも
詳細な症状を把握する必要がある。
ところが、人間の記憶というのは曖昧なもので
その都度ダイアリーに記載していかないと
次の診察時に詳細は思い出せないことが
多い。少しましですとか、あまり良くないですくらい
ならなんとかなるが具体的な頭痛の日数などは
思い出せない。
特にBOTOXなどの高価な治療では
2クール後の頭痛の日数が1カ月に30%未満の
改善にとどまれば中止することになっている。
http://www.nice.org.uk/newsroom/pressreleases/BotulinumToxinTypeAForHeadachesAssociatedWithChronicMigraine.jsp
このような評価はかなり正確に判定を必要と
するため頭痛ダイアリーを記載しない
ケースではBotoxは行われない。
また、留学先の病院では、さまざまな種類の
頭痛ダイアリーがあり、治療内容によっては
非常に詳細な報告を求めている
ダイアリーも使われている。