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2012年11月6日火曜日

群発頭痛発作とAgitation

留学先では、主に頭痛の臨床研究をしている
のだが、僕以外にも留学生がいる。

彼らは、実際に医師登録をして患者さんをみている。

医師登録をするのには英語が基準に達している
必要がある。それは当然だろう。

彼らはほぼネイティブに近い英語力がある。

この基準と言うのがかなり高く、日本人には
とても難関だ。

時々彼らが病棟へ行くのだが、今日は
付いていくことにした。

ちょうど群発頭痛の発作の最中で酸素を
投与しているところであった。

(*ちなみに群発頭痛=スマトリプタンis
という画一的な治療でなく、ブロックや
各種予防薬、その他の様々な治療を本人にあう
ような形で治療しているようである。
教科書的な治療でコントロール
できている人は入院とはならず
複雑でコントロールの難しいケースが
入院となっている。)

患者さんは、落ち着きがないというより
むしろ痛みでじーっと頭を抱えてうなっていた。

群発頭痛でagitationがあるのは88%。
10%ほどは、このようにじーっとしているという。

以前(9月8日)にSUNCTの発作の様子に
ついて記載した。この発作は10分おきぐらいに
急に片側の鼻水と涙がこぼれて、頭痛が
襲って来て、いてもたってもいられず
歩き回り、ほどなくしておさまり、
同じ発作を繰り返すという頭痛だった。

SUNCTもこのようなagitationが伴うのは62%
でそうでないケースも4割くらいあるとのこと。
(Brain2006 129、2746-60、 AS Cohen, MS Matharu, PJ Goadsby)

他の留学生は僕よりわかいのだが、
頭痛のキャリアは長く何でもしっている。
何を聞いても、この症状は何パーセントで
この症状は何パーセント、何年の○○の
雑誌にはこういうケースがあったとか、
こんなレビューがあったとか、
あふれんばかりの知識が
泉のように、わき出てくる。

全く脱帽だ。専門医とはかくあるべきだ。
頑張ろう。
所用で南に徒歩15分ほどのトッテナムコートロード
に行った。Centre Point Tower, Londonは
大きいので目立つ。

日本食チェーン 「わさび」
他の場所で入ったことがあるが、
寿司をはじめとした
日本食が味わえる。

もう、クリスマスの飾りつけになっていた。