情報診療提供書、紹介状とは医療機関間で患者さんを紹介したり、
情報をやりとりするための手紙である。
こちらにきて驚いた点は、紹介状が非常に詳細であることである。
だいたいA4の用紙に2枚から3枚、多いときで4枚くらいになる。
これまでの病歴や診断、頭痛の詳細、診断に至った過程、内服歴、検査歴、
今後のマネージメント予定などについて記載されている。
とくに頭痛の症状については極めて詳細にかかれており、紹介状を
みるだけで、リサーチが可能なほどの情報量だ。
これらの内容は、良く見てみると、すべて一定の順序で記載されていて
系統だっている。
だいたい一人の診察に少なくとも30分から1時間かけているが、
診察が終わると主治医はボイスレコーダーに向かって数分間、一気に
診察内容を読み上げる。これを後で秘書がタイプするシステムになっている。
このようなシステムに支えられて、詳細な紹介状が維持されている。
すばらしいと思うが、人件費の面で日本では難しいだろうなあ。