また、頭が痛い。片頭痛だ。
今日は変な時間に昼寝をしてしまったのが誘因だ。
僕の片頭痛の誘因は
ストレス、目の疲れ、アルコール、暑さ、
寝すぎ、疲れ、長時間のフライトなど。いつも一定のパターンだ。
片頭痛持ちの人は他に
月経、騒音、におい、空腹、特定の食品、
天気の変化、睡眠不足、運動、がんばりすぎ、
旅、ドライブ、リラックス(緊張からの解放時)、
脱水、のどの渇き、人ごみのなか
などが誘因になることが多い。
誘因がわかっていれば避ければいいのだが、
日々生活していく中で、そういつもうまくいくものでもない。
今月はまだ頭痛薬を飲んでいない。
だから堂々とロキソニンとナウゼリンを服用した。
僕はロキソニンとナウゼリンの組み合わせがベストだが
人によってそれぞれ、自分にあった頭痛頓挫薬(鎮痛薬)が
あるだろうから、トリプタン製剤(病院で処方)といわれる
片頭痛治療薬が合う人はそれを、痛くなったら早めに
服用すればよい。
薬を服用する罪悪感は持たなくてよい。
ただ一つ、服用する回数をしっかり把握しておくことだ。
1か月に10回を超えてはならない。
だいたい週に2回を超えないようにする。
月に10回を超えると薬物乱用頭痛になってしまい
頭痛は改善しなくなる。
だから、回数さえ注意すれば堂々と安心して服用すればよい。
もし、頭痛頓挫薬(鎮痛薬)の服用回数が増えてしまうとか、
服用しても効きにくいようなら、
頭痛予防薬を服用するのがよいだろう。
この頭痛予防薬は薬店では売っていないので
頭痛専門医のいる病院を受診して
アドバイスをうける必要があるだろう。
頭痛予防薬として使われている薬は
抗てんかん薬や、抗うつ薬なども多く
初めて処方されたひとは驚くだろう。
しかし予防薬は一生飲むものではない。
頭痛がやっかいな一定の期間服用して
落ち着いてくれば減量し中止できる。
副作用はないわけではないが、頭痛専門医も
やみくもに処方してるわけではなく、
長年の頭痛研究で得られた知見をもとに
副作用に注意しながら処方している。
たんに、抗てんかん薬や抗うつ薬を
のむのは嫌という先入観だけで治療選択肢を
捨ててしまうのはもったいないだろう。
頭痛は煩わしいが、適切に扱ってやれば
うまく付き合っていくことは可能だ。
現在、留学して頭痛を勉強しているが、改めて
頭痛学の広大さと、奥深さに驚いて感動しているところである。
広い視野で臨床頭痛学に接することができたことで
今後、この頭痛をさらにがんばっていこうという確信を得た
のは大きい。
頭痛が、それなりにうまくコントロールできていれば
いいが、もし困った頭痛に悩んでいるひとがいれば
ぜひ、本当に頭痛に詳しい先生に相談してみてほしい。
本当に頭痛をよく知っている先生なら、必ず納得いくまで
頭痛に向き合って対応しようとしてくれるであろう。
多くの頭痛はうまくコントロールできるが、まれになかなか
治りにくい頭痛、何年も続く頭痛もあるだろう。
そういった難治性頭痛でも、頭痛をよくわかっている先生なら
とことん向き合ってくれるだろう。そういった先生は頭痛を
よくわかっていることが多い。頭痛の臨床は日々進歩している。
だから、困った頭痛に悩まされている人も
希望を持っていいだろう。
そうこうしているうちに、僕の頭痛がやわらいできた。