8月初旬に、東京で頭痛学会専門医の試験があった。
数日、とんぼ返りで帰国して試験を受けた。数ヶ月間家族以外と
ほとんど日本語を話していなかった。
これまで、長期に日本を離れたことがなかったので
関西空港についたとき、ああ、日本だ!と嬉しくなった。
取り敢えず、関西空港でうどんを食べたのだが、
嬉しくて嬉しくて仕方なかった。まわりの人が喋っている
雑談が全部聞き取れて、凄くうれしかった。
その後、東京に移動したのだが、ホテルについたのは自宅を
出てから24時間以上たっており、ふらふらだった。
試験会場では思ったより受験者は少なかった。なんだか、
僕だけ大きなトランクを抱えて少し自分でも滑稽だった。
とにかく、ロンドンと違い東京はうだるように暑かった。
時差と、暑さの影響で現実感がなかった。
それはさておき、今日頭痛専門医の結果が届いていた。
無事合格であった。
確かに、これで頭痛専門医になったわけだが、
まだ、本当の意味での頭痛専門医ではないだろう。
本当の頭痛専門医は、もっともっと修業をして、苦労をして、
難しい症例と数多く向き合って、もっともっと勉強を
しなければならない。
僕にとってはこれがスタートだ。これで頭痛をやっていく
ゴーサインはいただいたといった状況で、これからこそが
本当の頭痛専門医をめざして精進してゆく長い長い修業だ。
さあ、気合いを入れなおして頑張ろう!