お知らせ

●頭痛に伴って手足の麻痺を繰り返す片麻痺性片頭痛について経験が豊富です.大阪難波の富永病院の私の外来にご相談ください.

●富永病院 頭痛センターでは,幅広い頭痛疾患に入院を含めて対応しております.ぜひ,お気軽にご来院ください.

2012年9月17日月曜日

今後にむけて

頭痛診療を、何年か一生懸命やってきたし、
勉強も一生懸命していたつもりだったが。
何となく分かったつもりでいた頭痛診療。
実はうわべだけの理解にとどまっていたようだ。

こちらへきて、いかに自分が何も知らないかを
思い知らされている。

臨床はもちろん、研究においても
まだ、頭痛学の全貌がよく把握できていない
ようだ。

つまり、頭痛学がどのように発展してきたのか。
ICHD-IからIIになり、IIIになろうとしているが、
その過程には、いろいろな臨床的問題点があり、
それが時代の中で解明され次のステップに
進んできたわけだ。

頭痛学の大きな流れのなかで、何が問題点
で、何が求められているか。当たり前のことだが、
それは教科書にすべてのっている訳ではない。

日々、頭痛と向き合い、丹念に文献を読み込み、
頭痛学の流れ、全貌の把握に努める事が
喫緊の課題だ。

どのように頭痛診療が発展してきたのか、
そのようなことも含めて、理解していかないと
全貌が見えてこないし、全貌が見えてこなければ
何が問題で、何が求められているかも
わかないであろう。

日本で、頭痛に関する書籍をよみあさり、
文献も多少は読んでいたつもりだったが、
非常に甘かったことに気がついた。

毎日、自分がいかに努力を怠ってきたのか
身をもって体感する日々である。

辛抱して努力を怠らなければ、
いずれトンネルからでることが
できるであろう。

何年か後に、この経験は良いこやしに
なっていることだろう。