頭痛診療を、何年か一生懸命やってきたし、
勉強も一生懸命していたつもりだったが。
何となく分かったつもりでいた頭痛診療。
実はうわべだけの理解にとどまっていたようだ。
こちらへきて、いかに自分が何も知らないかを
思い知らされている。
臨床はもちろん、研究においても
まだ、頭痛学の全貌がよく把握できていない
ようだ。
つまり、頭痛学がどのように発展してきたのか。
ICHD-IからIIになり、IIIになろうとしているが、
その過程には、いろいろな臨床的問題点があり、
それが時代の中で解明され次のステップに
進んできたわけだ。
頭痛学の大きな流れのなかで、何が問題点
で、何が求められているか。当たり前のことだが、
それは教科書にすべてのっている訳ではない。
日々、頭痛と向き合い、丹念に文献を読み込み、
頭痛学の流れ、全貌の把握に努める事が
喫緊の課題だ。
どのように頭痛診療が発展してきたのか、
そのようなことも含めて、理解していかないと
全貌が見えてこないし、全貌が見えてこなければ
何が問題で、何が求められているかも
わかないであろう。
日本で、頭痛に関する書籍をよみあさり、
文献も多少は読んでいたつもりだったが、
非常に甘かったことに気がついた。
毎日、自分がいかに努力を怠ってきたのか
身をもって体感する日々である。
辛抱して努力を怠らなければ、
いずれトンネルからでることが
できるであろう。
何年か後に、この経験は良いこやしに
なっていることだろう。