HP; http://www.headachemasterclass.com/speakers.php
参加者は100人ほどで、多くのGP(General Practitioner)が参加していた。内容は中級編であったが、GPの質問のレベルはかなり高かった。こちらの医療制度については改めてまとめてみたいと思うが、少なくとも頭痛に関してはGPが高いレベルで診療を行っているようだ。
もうひとつ、極めて驚いたことがあった。講習のなかで患者団体によるプレゼンテーションのセッションがあったのだが、この患者団体が極めて組織化されており、頭痛に関する啓蒙から患者のサポート、書籍等の出版、web siteの運営、さらには研究資金のサポート、今日の講習会のサポートなどの資金面のサポートまで行っていて、かなり影響力のある組織となっていた。
そのうちの1つ、有名な 「the migraine trust」 http://www.migrainetrust.org/ などは2年に1度開かれる、European Headache and Migraine Trust International Congress (EHMTIC) http://www.ehmtic2012.com/ の名前を見ても分かるようにEuropean Headache Federation(ヨーロッパ頭痛連合)とともに国際学会を開催するまでになっている。
さらに驚いたのが、そのほかにも「Migraine Action」 http://www.migraine.org.uk/ だけではなく、群発頭痛に関する団体「OUCH uk」 http://www.ouchuk.org/html/ や、さらにさらに三叉神経痛に関する団体「TNA」 http://www.tna.org.uk/pages/facepain.html まで存在し、それぞれが組織化され運営されていることだ。これらのサポートにより頭痛医療にはずみがついているような気がした。
頭痛医療が市民にしっかりと根付いている印象を強く受けた1日だった。
写真は開始前の会場。内科医協会の建物で図書館でもあり、
壁には古い本がずらりとならんでいる。