頭痛の話ではないですが、おもしろい記事があったので・・・。
英国医師会(BMA: British Medical Association)は医師の労働組合であるが、英国で働く医師がすべて入会している訳ではないそうだ。入会しているのは、上級医師であるコンサルタントと家庭医が中心であるという。ここまでは、日本でも場合によっては、同じなので驚くこともない。
ここからが面白い(そう思うのは僕だけか?)。面白いのは外国人医師はあまり入会していないらしい。英国では毎年15000人が新たに医師登録するそうであるが、なんとこのうち英国出身は5000人ほどだそうである。のこりの1万人が外国出身とのこと。
その内訳はインド4000人、パキスタン1000人、ドイツ700人と続くとのこと。また、英国で毎年8000人が医学校を卒業するらしいが、医学生のうち移民の二世、三世の割合もかなり多いらしい。
英国医師会に入会するとBMJが送られてくるメリットがあるそうだが、これも無料でインターネットで見れるので、毎年7万円あまりする会費をはらえるのは、懐に余裕のあるコンサルタントや家庭医が多くなっているそうだ。
英国にきて驚いたのは、移民の多さだ。どこへいってもなまった英語ばかりで(なまっても話せない僕よりずっと素晴らしいので、えらそうに言えたものではないが)、英語以外の言語も多く、きれいな英語をきくことはむしろ少ない。最近は移民をかなり制限する傾向にあるらしいが、これだけ外国人医師が多いのは日本では考えられない。いろいろとビックリすることが多いです。
ちなみにこの記事は、医学書院 「イギリスの医療は問いかける」森臨太郎著を抜粋させて頂きました。
写真は、とあるお店の薔薇の花。英国ではどこの家にも必ずと言って良いほど薔薇が咲いています。薔薇ってきついイメージがあって、あまり好きではなかったけど、毎日みていると結構綺麗でだんだん好きになってきました。